悪態ハレンチ雨男芋女

日々の感じたこと

木屋町小唄③

良い感じでフラフラと迷い込みました。

『スナックぬこ』

最初はどうなるかと思ったけど別に喋ったらいけない訳でも無くて、色々話し掛けてくれます。

何と言うか、お喋りな方って訳じゃ無いけど聞き上手?

流れ作業感とか小慣れた感じが無い感じ?

話をひとつひとつ丁寧に聞いてくれて表情がコロコロ変わる所がなかなか可愛い女性で魅力的。

ま〜、すだれで見えないんですけどね。

お酒も好きらしく2人でワイワイとお酒の飲み比べをしたりして楽しませて貰いました。

どうやら笑上戸みたいでよく笑ってくれます。

ま〜、すだれで見えないんですけどね。

そんな感じで楽しんでると、お客さんが入って来ました。

男女の2人組がテーブルに座り。

ぬこさんもその対応を始めます。

少しすると今度は男性が1人カウンターに座りました。

気のせいか少し空気が変わった気がします。

ちょっと長居しすぎたかな。

忙しくなってきたし、初めて来たお店で長居するなんてちょっと無粋だと私はお酒を飲み干し帰る準備を始めます。

お会計お願いしまーす!

すだれからトンッとイモ焼酎ロックと水羊羹が出てくる。

何かの謎かけかと考える。

わけわからん。

ま、いっかとちびちび水羊羹をつまみながら黙って焼酎を呑む。

カウンターの男性は何やらすだれに向かって喋りかけてるがガン無視されてました。

テーブルのカップルが帰ると、2個目の水羊羹が出てきたので黙って焼酎をおかわり。

良いじゃん面白い。

どうやらカウンターの男性は彼女を誘い出したいみたい。

すだれをまくろうとして怒られてました。

粋じゃないねぇ。

ちょっとしつこいので間に入ろうと伺ってると。

スルスルっとすだれが上がり、カウンターの男性に、

ぬこ「今日この人と約束があるからお店を閉めるので帰って!」

こっち指さしてます。

まじかっ。

カウンターの男性がこっち見てます。

ぬこさんすだれを下ろして閉店準備。

私は無言で焼酎をちびちびポーカーフェイス。

男性は諦めてお会計。

ぬこ「1000円カウンターに置いておいて」

お会計すら手渡にしない徹底ぶり。

男性は捨て台詞と共に帰って行きました。

良いじゃん面白い。

しばし沈黙。

ほんとにお店閉めるの?

ぬこ「すみません空気悪くして」

良いよ、水羊羹好きだから。

ぬこ「ほんとに呑みたい気分なんで良かったらご一緒させて下さい」

お、おお。

何これ、恋の予感か。

 

次回に続く。